凶悪テロ事件の瞬間 チェチェンで爆発 大統領死亡 2004年
チェチェン共和国の首都グロズヌイで2004 年 5 月9日午前10時40分(日本時間同日午後3時40分)ごろ、第2次大戦の対独戦勝記念式典が行われていた球技場で強力な爆発が起きた。観閲していたアフマド・カディロフ大統領(52)ら政府高官やロシア軍幹部らが巻き込まれ、大統領は病院で死亡が確認された。プーチン政権のチェチェン政策に重大な打撃となる。イタル・タス通信によると、大統領を含め少なくとも30人が死亡した模様。会場に設けられた政府高官らの座席付近が爆発したという。捜査当局は、大統領暗殺を狙って、座席下のコンクリートの床の中に時限式の地雷が埋め込まれていた疑いが強いとみている。犯行声明はないが、ロシア当局は、チェチェン独立を求める武装勢力によるテロと断定。